自家製味噌の様子をみると、表面にカビみたいなものが生えてる!!!
せっかく作ったのに、ショックを感じて、もう食べられないのかな・・・と心配になりますよね。
今回は、手作り味噌にカビが生えても食べられるのか?そして、カビを生えにくくするにはどうすればいいのか解説していきます。
ぜひ最後までご覧ください。
手作り味噌にカビが生えても食べられる?

まずは、そもそもの前提として
”カビは生えるもの”
と、思ってください!
カビは空気、水分、栄養があれば繁殖します。
大豆、米、塩、水分で作られるお味噌は栄養満点で、表面は多少空気に触れてしまいます。
更に、家庭では湿度管理や温度管理をすることは難しく、誰が作ってもカビが生える可能性は高いんです。(もちろん、カビが生えずに出来上がることもあります)
でも、慌てなくて大丈夫!
手作り味噌にカビが生えても、適切な対処をすれば食べられます!
カビみたいなものが生えたら、まずは色をチェックしましょう!
白いカビの場合

表面に最も生えやすい、白いカビのようなものは、「産膜酵母」という酵母菌の一種です。
これはお味噌がしっかりと発酵・熟成をしている証拠です。
食べても特に害はありませんが、正直美味しくありませんし、風味や香りもイマイチです。
熟成中はそのままにし、出来上がった時に取り除いてもいいでしょう。

私は出来上がって、開封する時に取り除いています。
黒、青、紫などのカビの場合


パンやミカンなど、様々な食品に生えるカビを見たことがあると思います。
それらに似て、表面がもこもこして、色がカラフルなカビは有害物質を出している可能性が高いです。
特に、気温がぐっと高くなる5~6月頃には湿度も高くなり、カビが生えやすい季節です。
カラフルなカビが生えた場合は、
・少ししか生えていないようであれば、そのまま味噌の出来上がりの時まで様子を見て、熟成が完了した時点で取り除く。
・見つけた時点で既に沢山生えているようであれば、カビ周辺の味噌も一緒に取り除く。
このように対処しましょう。
取り除く際の注意点としては、カビは菌糸を伸ばして繁殖するので、目で見える部分以外にも根を生やしている場合が高いです。
取り除く際には、カビの周りも一緒に1㎝程度深く取り除いてくださいね。
その後、へこんだ部分を平らにならして、整えましょう!



カビが生えても慌てなくてOKです!
むしろ、「カビが生えるのが普通」くらいのおおらかな気持ちでいましょう。



それでも、やっぱりカビは嫌だニャ・・・
何か生えにくくする方法はないかニャ?
手作り味噌にカビを生えにくくするには?


カビが生えるのが当たり前・・・だとしても、出来るだけ手前味噌にカビは生やしたくないですよね。
正直、完全にカビの発生を抑える事はできません。
しかし、これまで味噌教室を10年ほど開催してきて、カビを抑える効果的なやり方で、尚且つ簡単な方法を紹介します。
効果的な方法は、空気の遮断とワサビ!
味噌を容器に空気を抜くようにして詰めたら、以下のようにやってみてください。
①味噌の表面に度数高めの焼酎か、食品用アルコールを吹きかけ、ラップを密着させるように貼り付け、空気に触れないようにする
②ラップの上に、チューブのワサビ1本分をのせる


カビは好気性で、空気のある所で繁殖します。
味噌蔵では表面に布をかぶせ、重しをして空気を抜きつつ、表面を空気に触れないようにします。
自家製味噌の場合は、容器が小さいこともあり、表面にラップを密着させるように貼り付けることで、味噌が空気に触れるのを防ぎ、カビの発生を抑えましょう。
そして、ワサビの持つ抗菌作用を利用し、ラップの上にチューブワサビ1本分を絞り出してください。
ラップの上なので、味噌の味には影響がありませんのでご安心を!
味噌が出来上がり、開封する時にはラップごと処分しましょう。



100%カビの発生を抑えられるわけではありませんが、カビの発生や繁殖をかなり抑えてくれますよ!



これなら簡単だニャ!
早速やってみるニャ!
まとめ
今回は、手作り味噌にカビが生えても食べられる?カビを生えにくくするには?について、解説しました。
発酵食品を自家製で作ってみると、色々な発見があります。
その中で意識していただきたいことは、「発酵食品を作る時には、生きものと暮らすようにおおらかに」ということ。
味噌は手軽に買えるものではありますが、自家製の手前味噌が出来上がった時の喜びはひとしお。
是非、作ってみていただきたいです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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